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ひな祭り会を開催しました(5階病棟)
3月2日(木)IHI播磨病院5階病棟のレクリエーションでは、「ひな祭り会」を開催しました。 今回はプロジェクターで視覚情報を使いながら、ひな祭りの由来やエピソードクイズ、デュアルタスクエクササイズで、記憶力や判断力といった認知機能へのアプローチをしながら、ひな祭りを楽しんでもらいました。










いつものようにパネルは、患者様にも手伝ってもらって一緒に色塗りをしました。 リハビリや他科受診の合間に代わる代わる手伝って貰え、「デイサービスでも、こんなんするんや!」と、張り切って周りの声が聞こえなくなる程の集中力を発揮されていたり、「こうすれば見栄えも良くなるんじゃない?」と、いろいろと楽しくなるアイデアを出してくださったりと、ワイワイと取り組んでくださいました。










当日は、10名の患者様が参加くださり、脳も心も体も喜んでもらえたかな。と思います。 テレビでもお馴染みの脳科学者の茂木健一郎さんは「感動する脳」1)で、感動が脳を刺激し、脳の働きを向上させると言っていますし、アメリカ神経学会(AAN)では、無関心や無感情を示す無気力な高齢者は脳が萎縮し脳疾患につながる脳の変化を示唆している可能性がある2)と言っています。










最後は、みんなで作ったお内裏様とお雛様のパネルは、顔出しパネルに変身! 顔出しパネルをもって病室を巡り、参加できなかった患者様1人ひとりと「ひな祭り」をお祝いしてまわりました。 やはり女性の患者様のほうがリアクションも大きく、「きれいに作ったったなぁ」と言って、ひな祭りの思い出を語ってくれたりました。










希望者と顔出しパネルで写真(↑はスタッフ)を撮り、3月3日当日に写真プリントをしてプレゼント。 みなさん写真を撮るときは恥ずかし気でしたが、「いい思い出になりました。大事にします」と笑顔。 また、家族様にとっては普段見ない表情がみることができたと、喜んでいただけました。

65歳以上の高齢者を対象としたアメリカの研究ですが、入院を挟んで認知機能の低下が2.4倍に加速する3)という研究報告もあり、高齢者にとって入院が認知機能低下のリスクとなっています。 日々の看護・介護での患者様との関わりを通して、この研究結果を覆せるような院内環境設定やプログラムを提供できたらと思い日々考えています。

1)「感動する脳 」茂木 健一郎PHP文庫 2009
2)In Old Age, Lack of Emotion and Interest May Signal Your Brain Is Shrinking https://www.aan.com/PressRoom/Home/PressRelease/1268
3)Cognitive decline after hospitalization in a community population of older persons. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22442434