交通のご案内   お見舞いメール   個人情報保護関連 
HOME 病院のご案内 外来のご案内 入院のご案内 求人のご案内 地域医療連携室
TOPページ > TOPICS 
5階病棟6月レクリエーション
6月は、梅雨をイメージした傘を差した子供たちと立体紫陽花の塗り絵パネルと、立体あじさいの壁飾りをつくりました! レクリエーションには、相生市看護専門学校から学生が実習生として勉強に来られていたので、学生の担当患者様と一緒に参加いただきました。











一般に塗り絵というと、脳の老化予防に効果があるとされて、書店に行けば大人向けのぬり絵が多く並んでいます。 2007年に開催された「国際ぬり絵シンポジウム」の基調講演「ぬり絵とアンチエイジング」で、杏林大学医学部精神神経科教授の古賀良彦氏が最新の研究成果を紹介しており、 認知症の進んだ人に対しても、ぬり絵は優れた効果があるといっています。 (日本ブレインヘルス協会プレスリリース「脳を活性化するぬり絵認知症に対する改善効果も期待」1)











五階病棟では、個人で実践して貰う塗り絵だけではなく、皆で参加するA0サイズほどの塗り絵パネルもしています。 これは、塗り絵の効果だけに留まらず、コミュニケーションやICF(国際生活機能分類)2)における「活動」「参加」を広げる試みとして実践しています。











6月の月一回、病棟レクリエーションは、「いい睡眠でイキイキ生活」でした。 相生市看護専門学校の看護実習学生も一緒に参加してもらえて、患者様も12名の参加がありました。 「睡眠」をテーマに選んだ理由も、夜勤時に患者様から「安定剤ちょうだい」「睡眠薬頂戴」「寝られない」という言葉をよく耳にしていたからです。 ちょうど、NHKスペシャル「睡眠負債が危ない」3)という番組されていたことも有り、「がん」「糖尿病」「心臓病」といった重大疾病と強い関連があること分かってきた睡眠不足。 毎日6時間の睡眠が2週間続くと、2晩徹夜したのと同じ脳の状態になるが、本人は気付いていないこと。 さらに、血糖を下げるホルモン・インスリンの働きの低下や、アルツハイマー病の原因とされるアミロイドβの蓄積を引き起こす危険について、お話させていただきました。

病院にいるうちに正しい知識と生活習慣を得て、退院して帰ってもらいたいと思い、よい睡眠の為には、「体内時計を整える12か条」4)5)のパンフレットも説明しお渡ししました。











社会資源の情報提供として、「救急医療情報キット」6)を紹介しました。 今回参加された皆さんは、「知ってる!」「持ってる!」という意見が有りましたが、目的通りの使い方が出来てない人が多いことがわかりました。 「救急医療情報キット」は、各自治体で無料配布されている筒状の容器に個人の救急情報を入れ、冷蔵庫扉に保存しておくものです。 個人の救急情報は、緊急連絡先、かかりつけ医、緊急時の対応情報(持病や既往症など)、本人の写真、健康保険証・診察券・薬剤情報提供書・お薬手帳のコピーといった救急時に必要な情報類。 冷蔵庫にそれがあるということがわかっていれば、かけつけた救急隊員が冷蔵庫を開くと、その人の持病や既往症がすぐわかるので、適切で迅速な救命活動をしてもらえます。

是非、あなたの町の高年福祉課へ貰いに行きましょう。

1)日本ブレインヘルス協会(2007)「脳を活性化するぬり絵 認知症に対する改善効果も期待」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000000340.html(参照2017/07/04)
2)大川弥生, ICF(国際生活機能分類)−「生きることの全体像」についての「共通言語」−, 第 1 回社会保障審議会統計分科会 生活機能分類専門委員会 参考資料
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002ksqi-att/2r9852000002kswh.pdf(参照2017/07/04)
3)NHKスペシャル「睡眠負債が危ない」
http://www.nhk.or.jp/special/sleep/index.html>(参照2017/06/21)
4)「体内時計を整える12か条」, [online]
http://www.tainaidokei.jp/point/index.html(参照2017-06-21)
5)(2002)「睡眠障害の対応と治療ガイドライン」睡眠障害の診断・治療ガイドライン研究会 (編).
6)「自宅での“もしも”の事態に備えて「救急医療情報キット」」
http://www.itscom.net/safety/column/201.html(参照2017/07/04)