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肝炎対策チームについて |
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肝臓は、「沈黙の臓器」といわれ、重症化するまで自覚症状が現れないことが多いため、症状がなくてもきちんと検査をして、病気を早期発見することが重要です。
早期発見して、適切な治療をうけることで重症化を防ぐことができます。
IHI播磨病院では、令和3年1月より肝炎対策チームとして患者さまのサポートを行っています。
日本肝臓学会専門医と兵庫県肝炎コーディネーターを中心とし、西播磨医療圏の肝疾患専門医療機関の認定を受け、「受診(診察を受ける)・受検(肝臓の検査を行う)・受療(肝臓病の治療を行う)」を勧めています。
肝炎のこと、肝臓のことなんでもご相談ください。
【 肝炎の原因 】
【ウイルス性肝炎】
肝炎ウイルスに感染しておこります。ウイルスの型は、A型からE型まであります。
特にB型、C型肝炎ウイルスは、慢性肝炎から肝硬変、肝がんへ進行するため注意が必要です。
今までB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスの検査を受けたことのない方は、症状がなくてもぜひ、肝炎ウイルス検査を受けてください。
お住まいの市町での検診、職場の定期検診などで検査ができます。
市町や職場で検査を受けられない方は、当院でも無料で検査をうけることができます。
(詳しくはこちら)兵庫県肝炎ウイルス検査事業について
肝炎ウイルス検査で 陽性(+)の判定 が出た方
適切な治療を受けないで放置してしまうと、肝硬変・肝臓がんになる恐れがあります。
まず、詳しい検査を受けて、自身の肝臓がどのような状態にあるのかを調べましょう。
その後は、定期的に検査をうけて肝炎の重症化を防ぎましょう。
兵庫県では、検査の助成を行っています。(申請が必要です)
(詳しくはこちら)肝炎ウイルス陽性者初回精密検査・定期検査費用の助成について
ウイルス性肝炎の治療
肝炎ウイルスの治療は急速に進歩し、治療効果が高く、副作用の少ない飲み薬だけでウイルスを治療することもできるようになりました(インターフェロンフリー治療)。
治療は外来中心となり、治療しながら仕事を続けることが可能となってきました。
C型肝炎の治療には、服用期間が3ヶ月間の薬もあります。
肝炎治療医療費助成制度があり、経済的負担も軽減できます。
「10年以上前に治療を受けたけど、思うように効果が出なかった」、「副作用がつらくて治療を続けられなかった」という方もご相談ください。
(詳しくはこちら)肝炎治療費の助成について
【非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)】
食べ過ぎの結果おこる肥満などによって、肝臓に中性脂肪が過剰に溜まってしまいます。
脂肪肝は人間ドックを受けた人の約30%に見つかる頻度が高い疾患ですが、自覚症状がほとんどなく、近年、この非ウイルス性の肝硬変、肝がんが増加しているため早期発見・治療が重要です。
非アルコール性脂肪性肝疾患の患者さんは、生活習慣病(肥満、脂質異常症、2型糖尿病、高血圧、高尿酸血症など)を合併されていることが多いです。
生活習慣病で通院されている方は、肝機能について主治医の先生に一度相談してみてください。そして、肝臓に関する検査を行いと肝臓の機能をしっかり評価してもらいましょう。
体重を今より7%減らすことができれば、肝臓の炎症が改善するといわれています。
規則正しい生活習慣を保ち、主治医とよく相談し、食事療法や運動療法などを行うことが大切です。
肝臓の炎症も改善しますし、生活習慣病の改善にもなります。
【アルコール性肝疾患】
アルコール(お酒)をたくさん飲みすぎると、肝臓に中性脂肪が過剰に溜まった状態の脂肪性肝疾患になり、進行すると、肝硬変や肝がんを発症することがあり注意が必要です。早期には自覚症状がほとんどないため、検査が必要です。
アルコール性肝障害の一番の治療は断酒です。自分の飲酒量を知り、少しづつ減酒に取り組みましょう。
以下の表から1日の飲酒量をドリンク換算してみましょう。
アルコール摂取量(飲酒量)の目安 (飲酒量の単位「ドリンク(=純アルコール)」)
日本酒 |
ウイスキー |
ビール |
缶チューハイ |
焼酎 |
ワイン |
15% |
40% |
5% |
7% |
25% |
12% |
1合 |
ダブル1杯 |
500ml |
350ml |
1合 |
グラス1杯 |
2ドリンク |
2ドリンク |
2ドリンク |
2ドリンク |
3.5ドリンク |
1ドリンク |
※純アルコール10g=1ドリンク
赤信号!! 男性 6ドリンク、女性 4ドリンク以上の人
黄色信号! 男性 4ドリンク、女性 2ドリンク以上の人
青信号 2ドリンク以下の人 週に2日は休肝日を設けましょう
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お問い合わせ先 |
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IHI 播磨病院 肝炎対策チーム |
電話 : 0791−22−0380 (代表) |
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