平成31年2月
病院長 西川梅雄
IHI播磨病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
2年前に「IHI播磨病院開設百周年」を祈念して病院敷地内に植樹した「しだれ梅」が、2月初めにつぼみをつけ、中旬の厳しい寒さの中、
ちらほら花が咲いてきました。月末には満開になることでしょう。
さて昨年一年を表す漢字として「災」が選ばれました。
昨年6月18日の大阪北部を震源とする地震、7月上旬の西日本豪雨による中国・四国地方の甚大な被害がありました。
9月4日の台風21号による被害は大阪、神戸、京都にも及びました。
関西国際空港の浸水や連絡橋に風で流されたタンカーが衝突するなど衝撃的な被害も生じました。
さらに、9月6日の北海道胆振(いぶり)東部地震では、厚真(あつま)町で震度7を記録し、北海道全体が停電するブラックアウト等大変な被害が出ました。
そして今年の1月3日にも熊本県北部を中心に地震がありました。
被災された方々にお見舞い申しあげますと共に、1日も早い復興を祈念致します。
また今年は穏やかな年になるようお祈り申し上げます。
「災」の字は自然災害だけでなく「人災」も含みます。
上記の自然災害の中で、人災が被害を「拡大」することもあります。
私は昨年北海道地震の翌週函館へ行きました。
函館では地震翌日にはインフラなどほぼ正常に回復していたのですが、地震後1週間たっても「風評被害」のせいで観光客が半分以下ということでした。
このようなことは多々あるように思われます。
考えてみると私たちの医療という仕事も同じことが言えます。
病気やけがをするのは「自然災害」です。
被災者=患者さんが病院という避難所に来て私たちが傷や病気が癒えるのをお手伝いするわけです。
そこで人災があると「医療事故」あるいは「医療過誤」ということになります。
今年も人災がないよう職員一同たゆまぬ努力をして行きたいと思います。
ところで昨年9月に大阪府立中央図書館から、IHI播磨病院「開設百周年記念誌」を2冊寄贈の依頼がありました。
すでに国立国会図書館に2冊寄贈していたのですが、依頼状によりますと「国立国会図書館の納本情報で拝見し・・・」、「きわめて貴重な資料と存じます。」、
「当館と中之島図書館で1冊ずつ受入し、各館で長く保存して一般の利用に供したい・・・」等々と書いてありました。
早速2冊寄贈させて頂きました。ありがたいことです。編集に関わってご苦労された皆様に感謝致します。
今年秋には消費税が10%になり、医療を取り巻く環境はますます厳しくなることが予想されます。
地域医療を護るため、私たちは引き続き今後の医療に真摯に取り組み、日々精励していく所存です。
本年もどうか宜しくお願い致します。
合掌。
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院長 西川 梅雄
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