令和5年4月1日
理事長 ・ 病院長 西川梅雄
IHI播磨病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
病院敷地内の百周年記念で植樹した「しだれ梅」の花が3月に入ってやっと咲き始めました(写真@)。
3月22日(水)には野球の世界大会であるワールドベースボールクラシック(World Baseball Classic、以下WBC)で我が国のチーム、「侍ジャパン」が予選リーグから全勝して、決勝では宿敵アメリカを破って優勝しました。
3大会ぶり(14年ぶり)3度目のWBC制覇だそうです。素晴らしいことです。
昨年11月から新型コロナ感染症による感染者数がまたもや急増し、年末年始には日本国内で1日当たり20万人以上が感染し、400人以上死亡した日が何日もあってどうなるかと思いました。
この第8波も1月後半から感染者は減少し、2月末から3月初めでかなり収束してきました。
相生市内(医師会独自調査医療情報による)や赤穂保健所管内(相生市、赤穂市、上郡町)の感染者数が0の日も出てきました。
第7波が猛威を振るっていた昨年8月半ばから、当院も新型コロナ病床6床を何とか開設、維持してきました。
もちろん軽症の患者さんのみ入院可能です。
中等症から重症の患者さんを治療できる病院は、赤穂市を含む西播磨地域にはありません。
この病床を維持するにあたり主治医の先生方、患者さんのお世話をして頂いた看護師、透析関係者その他関係者の方々に衷心より感謝いたします。
またこの病床に関係した職員の患者さんからの感染は1名もありませんでした。
感染症防御に対する知識だけでなく、技術的精度が上がったと言えるでしょう。
今年5月の連休明けには新型コロナ感染症は2類から5類に引き下げられます。
基本的にインフルエンザ並みの対処でよいということになりそうです。
ただし「よく効く特効薬」が未だにないこと、透析や合併症の多いご高齢の患者さんが多い当院として、このような多くの「免疫弱者」を守るために、職員は今後もマスク着用、うがい、手洗い、手指消毒、黙食、三密を避けるなど感染防止対策を怠らないようお願いします。
今年3月半ばから(仮称)IHI播磨病院敷地内薬局新築工事が始まっています。
すでに職員にも設計・施行業者から説明がなされたと思います。
順調に行けば9月完成、10月から開局の予定です。
工事中はくれぐれも事故のないように皆様気をつけて下さい。
院外薬局についてはこれまで健康保険組合が経営母体であったこともあり、「こだわりをもって院内処方」の方針でした。
ところが患者さんから毎日のように薬剤渡しの待ち時間が長いとの苦情がありました。
毎月のように院外処方せんを希望する旨のご意見も頂きました。
一方敷地外の薬局では患者さんの利便性が悪いことから、院外処方せんを躊躇していました。
数年前に「敷地内設置」が可能になり、敷地内で雨の日でも濡れないで薬局へ行ける、コンビニを併設できるなどの利便性を考えて、複数の大手調剤薬局と交渉してきました。
その結果薬局大手のI&H梶i阪神調剤薬局グループ)にお願いすることになりました。
他にも理由は多々ありますが、今後も患者さんの利便性を考えていきたいと思います。
4月1日から病院内に訪問リハビリテーション(事業所)を設立しました。
これまで訪問リハビリテーション(以下訪問リハ)は訪問看護ステーション「プラム」に所属する理学療法士(PT)2名で行っていました。
医療法人化後当院とプラムは同一組織になりました。
訪問リハ利用者が増えてPT2名では不足の事態が発生した場合、病院内の職員・PTなどが応援、兼任も可能になります。
さらに訪問リハと訪問診療を同時に行うことで、患者さんの利便性も向上します。
訪問診療に関しては深澤郁雄先生が担当することになっています。訪問リハ・診療共に発展することを願っています。
深澤郁雄先生は昨年10月から整形外科兼リハビリテーション科部長として着任されました(本号着任の挨拶参照)。
平成元年ごろにも当院で私と共に勤務したことがあります。
すでに外来3単位と10名以上の入院患者の受け持ちをされています。
また3月から訪問診療もして頂いています。
これから在宅療養や診療が増えると思われます。
今後の益々のご活躍を期待します。
2月24日でロシアがウクライナ侵略満1年を迎えました。
相変わらず民間施設をミサイルなどで攻撃し多数の何の罪もない民間人を爆撃や拷問で殺戮(さつりく)しています。
ウクライナ南部クリミア半島から南東部ルハンスク州にかけてアゾフ海に臨む地域がロシアの占領下におかれています。
これらの地域が完全にウクライナ領に返還されたときにこの戦争は終わるのでしょう。
武力で他国の領土を奪い取ろうとする2つの大国(世界平和を維持するべき国連安全保障理事会常任理事国)や、無意味なロケット発射を続ける国、わが国の領土を不法占拠している国などが、海を隔てているとはいえわが国の隣国です。
地震や水害など自然災害に対する対策や避難訓練は種々議論、検討、実施されています。
一方人災、とりわけ他国からの侵略に対する国防に関して、政治家、国会議員はもとより、一般市民まで議論する者はほとんどなく、侵略からの避難訓練に至っては全くなされていない現状を憂慮すべきです。
働き方改革がいよいよ来年度から始まります。
いかに時間内で効率よく仕事をしていくかが問われると思います。
今後共相生市を中心とする西播磨地域の皆様の健康を護るべく尽力していきたいと思います。
最後になりますが皆様のご健康とご多幸と益々のご発展を祈念致します。
今年度もどうか宜しくお願い申し上げます。
合掌。
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理事長・病院長 西川 梅雄
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