令和6年元旦
理事長 ・ 病院長 西川梅雄
新年明けましておめでとうございます。
皆様にとって良き一年になりますようお祈り申し上げます。
昨年5月8日(月)から新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、「2類」から「5類」に移行されました。
基本的にインフルエンザ並みの対処でよいということです。
またこれまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日に終了し、5月18日以降は全国5000の医療機関からの報告をもとに発表する「定点把握」に変わりました。
それによると7月からコロナ感染症患者数はまたも急増し、「1医療機関の平均患者数」は20名前後で8月〜9月にかけて高止まりしていました。
10月以降は徐々に減少し11月半ばには2名になっています。
これに変わってインフルエンザが流行ってきていますので、当院職員はこれまで通りうがい、手洗い、手指消毒、マスク着用、黙食、三密(密閉、密集、密接)を避けるなどの感染予防対策を続けていきます。
昨年3月半ばから(仮称)IHI播磨病院敷地内薬局新築工事が始まり、予定通り9月完成、10月2日から院外薬局「I&H相生薬局」が開局しました。
工事中は事故もなく無事完成しました。関係各位の皆様のご協力に感謝いたします。
基本的に外来患者さんの処方せんはすべて院外薬局で調剤されることになります。
初回の「待ち時間」は事務処理上時間がかかることがありますが、漸次早くお薬を受け取ることができると思います。
当院で院外処方せんを受け取って、調剤薬局へ行きお薬を受け取ることで、少なくとも病院内の待ち時間は少なくなり、混雑を防ぐことができます。
この他院外処方の利点について当院ホームページ「病院からのお知らせ」の「2023.7.25.院外処方への切り替えのご案内」をご覧ください。
皆さまのご理解とご協力のほどお願い致します。
なお院外薬局と同じ建物内にコンビニエンスストアが開店しました。
それに伴い9月末で病院内の売店は閉店しました。
「アレ(A.R.E.)」が昨年の流行語大賞に選ばれました。
プロ野球、阪神タイガースが18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一を達成しました。
「アレ」とか、「アレのアレ」とかややこしい代名詞を連発して笑いを取りながらも日本一を達成した岡田彰布(おかだあきのぶ)監督はすごいと思います。
また65歳で優勝監督になったのはセ・リーグで最年長、両リーグでも星野仙一監督が65歳で優勝したのと並ぶ最年長記録だそうです。
ちなみにセ・リーグでは2000年に巨人を日本一に導いた長嶋茂雄監督が64歳で最年長だったようです。
昨年は日本人でノーベル賞受賞者はいませんでしたが、mRNA(メッセンジャー・アールエヌエー)ワクチン開発に貢献した2名の研究者が生理学・医学賞を受賞しました。
一人はハンガリー人のカタリン・カリコ氏です。
彼女は優秀な研究者でしたがハンガリーの国家財政疲弊により失業、渡米して幾多の艱難辛苦(かんなんしんく)を乗り越えてmRNAの研究を続けました。
もう一人のノーベル賞受賞者ドリュー・ワイズマン教授(ペンシルベニア大学)と共同してmRNAワクチンの基礎になる研究を行って、新型コロナウイルスに対するワクチンが開発されました。
2021年のN〇Kテレビに山中伸弥先生とカリコ氏が出演、その時のインタビューで「私を『ヒーローだ』と言う人もいますが、本当のヒーローは私ではなく、医療従事者や清掃作業にあたる人たちなど感染のおそれがある最前線で働く人たちです」と語っていました。
また2022年に日本国際賞を受賞、来日されました。
その会見の際、「私が賞賛を受けるのは重要ではない。
うれしいのは私の研究によって誰かが救われたということだ。」と述べています。
どこまでも謙虚な方です。
ちなみにカリコ氏は1955年生まれで私と同い年です。
高齢者(65歳以上)になっても頑張っている人が、わが国にも外国にもいるというのは私にとっても励みになります。
ロシアのウクライナ侵略は相変わらず続いています。
昨年3月17日ウクライナの子供たちを数百人ロシア領内へ違法連行したということで、国際刑事裁判所がプーチン氏に逮捕状を出しています。
国連の安全保障常任理事国の大統領が逮捕状を出されるとは前代未聞のことです。
その後もウクライナ東部と南部の戦線で膠着状態になっています。早く終結して欲しいものです。
一方中東ではハマス(パレスチナのスンニ派イスラム原理主義、民族主義的な政治・軍事組織)が10月7日にイスラエル領内に数千発のロケット弾を撃ち込み、民間人多数を殺傷、拉致しました。
当然イスラエルは反撃してガザ地区は大変なことになっています。
我が国にとっても対岸の火事では済まないような気がします。
過去の2回に及ぶ大戦も含めて「世界大戦」とはこんな感じで始まり、飛び火して広がっていくのかと実感しています。
働き方改革はいよいよ今年4月からです。当院は労働基準監督署長から宿日直許可を受けています。
そのため大学や他の病院からの応援医師の先生方が、当院で日直や宿直をされても「勤務時間」に入りません。
従いまして今後も他の医療機関からの応援を続けて頂ける予定です。
注意しなければならないことですが、働き方改革とは、働かなくても病院の収入が増え給料が増えるわけではありません。
これまで以上に勤務時間内に仕事を効率よく安全にこなしていかねばなりません。
職員一同より一層奮励努力して西播磨住民の方々の健康をお守りしていく所存です。
本年も宜しくご指導、ご鞭撻、ご協力賜りますようお願い申し上げます。
合掌。
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理事長・病院長 西川 梅雄
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