令和3年元旦
病院長 西川梅雄
新年明けましておめでとうございます。
IHI播磨病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
本年が皆様にとってより良き一年になりますよう祈念申し上げます。
昨年は年初から新型コロナウイルス感染症という、世界中を震撼(しんかん)させる大事件が発生し、その脅威はいまだ収束せず継続しています。おそらく人類にとって百年に1度の、最悪の1年であったと思われます。全世界で1月から12月初旬ですでに150万人以上が亡くなられました。これほど短期間にこれほど多数の命が犠牲になることは、戦争・自然災害を含めて人類初めてのことかもしれません。
この感染症で犠牲になられた方々に衷心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
昨年は7月24日から開催される予定であった東京オリンピック・パラリンピックが延期になり、今年7月から開催される予定です。しかし、秋ごろから南・北アメリカやイギリス、フランス、イタリアなど欧州で新型コロナウイルス感染症が急増し(第2波?)ました。さらに12月には感染者数が米国だけで約20万人が1日で発生する事態になっています。これは日本のこれまでの感染者数16万人を上回る感染者が、米国では1日で発生しているということです。再び都市封鎖(ロックダウン)した街も出てきました。
今後の状況にもよりますが、東京オリンピック・パラリンピック開催は微妙かもしれません。少なくとも従来のように世界中から一流のアスリートを全て参加させることは難しいでしょう。
新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、不要不急の外出や移動が制限され、三密(密閉、密集、密接)を避けるため社会活動、経済活動はどん底になりました。そして経済活動を低下させず新型コロナ感染症を防ぐことを両立させることが最重要課題になっています。
国内外の学会や講演会はほとんど全て中止かリモートで行われました。
講演はハイブリッド(従来の方法とリモートの両方で行う)やオンデマンド(参加者の都合に合わせて自宅でも視聴できる)という初めての形式が多数行なわれました。
「直接対面で全員集まらない」学会や勉強会はいろいろ問題もありますが、その利便性が確認された一年でもありました。
「リモート形式」はテレビ会議などのようにインターネットの普及以前から存在した手段でしたが、新しいコミュニケーション手段として、新型コロナウイルスのおかげで実用されるようになったともいえるでしょう。
さて当院は今年4月1日から「医療法人IHI播磨病院」として新たな経営形態で出発することになりました。
昭和37年(西暦1962年)4月に石川島播磨重工業播磨病院から石川島播磨重工業相生健康保険組合播磨病院に経営移管されて以来60年間、健康保険組合(以下健保と略す)にお世話になりました。
兵庫県下には「元会社立の病院」が7病院以上ありました。そのうち現在会社直営の病院と健保経営(当院)がそれぞれ1病院。残りの病院はすでに全て医療法人化されています。その後公立病院に発展的統合、あるいは統合予定の病院も1病院ずつあります。
時代の流れといえばそれまでですが、今後当院は医療法人として独立採算していかねばなりません。とはいえIHIグループ健保組合が基金全額を拠出する「基金拠出型医療法人」ですので、今まで通りの「公的」病院としての性格は残ることになります。
医療法人化の利点として「病院経営改善に関わる迅速な意思決定が現場である当院で可能になり、経営の機動性が高まる」ことが挙げられます。今後患者様にとってより質の良い医療を、素早く提供でき得る病院に変化できれば良いと思います。
今後も病院職員全員心を一つにして、より一層奮励努力して行きたいと思います。
最後になりますが皆様のご健康・ご多幸を祈念致します。
今年もどうかよろしくお願い申し上げます。
合掌。
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院長 西川 梅雄
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