令和4年元旦
理事長 ・ 病院長 西川梅雄
新年明けましておめでとうございます。
本年が皆様にとって良き一年になりますようお祈り申し上げます。
昨年4月1日から当院は「医療法人IHI播磨病院」として新たな経営形態で出発しました。いろいろ問題がありましたが今のところ順調です。
延期になっていた「東京オリンピック・パラリンピック2020」が7月25日から開催されました。組織委員会会長の辞任など直前にドタバタがありましたが何とか成功して良かったと思います。
ところで3年前、令和元年12月中国武漢市で発生し、世界中に広がった新型コロナウイルス感染症が翌年日本にも上陸し、いまだに大変なことになっています。
わが国では昨年秋に「第5波」がようやく収束の気配になりました。
令和3年12月14日現在、これまでにわが国で172万8千人以上が感染、1万8千人以上が死亡されています。
全世界では2億7千万人以上が感染、530万人以上が死亡されています。
この感染症で犠牲になられた方々に衷心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
相生市は人口密度が低いことや病院と診療所・クリニックが医師会を中心に1つにまとまったことが幸いして、本感染症による犠牲は最小限に抑えられたのではないかと思っています。
以下2年間遡(さかのぼ)りますが、主な新型コロナウイルス感染症対策・対応を振り返ってみます。
1) マスク等防護具の不足。
相生市長に交渉して1万5千枚のマスクを一昨年令和2年3月に調達。相生市内医療機関に職員数に応じて分配しました。
当院では事務職員等で患者に直接接することのない人には使用制限をして頂きましたが、医師・看護師など直接患者さんに接触する方々には不自由のない状況を維持できたと思っています。
またその後フェイスシールドを相生ロータリークラブ様から相生市医師会へ寄付、完全感染防御服(full PPE)100セットとN95マスク1000枚を蟹HI様から、簡易型防護具650枚を蟹HI労働組合様よりそれぞれ当院へ寄贈を受けました。
各関係者の皆様に感謝・御礼申し上げます。
2) 検査体制の充実。
相生市内4病院と6診療所にお願いして、「手上げ」をしてもらいました。
令和2年夏までにPCR検査が10か所でできるようになりました。
人口2万8千人の市に10か所で検査可能になったことは良かったと思います。
さらに当院では敷地内某所に検体採取用プレハブを設置しました。
種々の検査装置、検査補助器具も可及的早期に導入しました。
3) ワクチン接種。
昨年の1月から相生市役所のワクチン担当者と毎週のように打ち合わせをしました。
当院では3月から医療従事者用としてワクチンを入手、順次職員に接種していき、6月上旬には全職員に2回ずつうち終わりました。
市民への接種については、当院が先駆けで令和3年5月3日(月・祝)から休・祝日返上で個別接種を行うことができました。
他の市町より1週間早い接種でした。
その後ワクチンの供給不足などから接種がやや遅れましたが、11月初旬には相生市民接種可能者(12歳以上)の88%(全人口の80%)に接種完了しています。
この接種率は他の都市部や都道府県より5〜10%多いことを示しています。
また12月以降は3回目の医療関係者・職員への接種を行っています。
この住民接種に直接・間接的にご協力いただいた当院職員の皆様に感謝申し上げます。
前後しますが昨年4月には蟹HIアグリテック様から簡易陰圧テントと空気清浄機「オゾンエアクリア」3組を寄贈頂きました。
当院が医療法人化の後にも蟹HI会長満岡様、IHIグループ健保組合理事長志田様から直接電話やメールを頂戴し、物・心両面によるご支援ご厚情を賜りました。
衷心より御礼申し上げます。
おかげさまで当院職員の感染や病院内でクラスターを発生することもなく、無事診療を継続できました。
残念なことに11月末には新型コロナの変異株「オミクロン株」が南アフリカで発生し全世界中にばらまかれています。
この株については情報が少ないですが、かなり感染力が強いようです。
これからもゼロ密(三密を避ける)、うがい、手洗い(手指消毒)、黙食、マスク装着等感染対策を徹底し、安全な日が来るまで油断しないよう職員の皆様のご協力、ご努力をお願いする次第です。
本年もどうか宜しくお願い申し上げます。合掌。
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理事長・病院長 西川 梅雄
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